2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧
(訳者註・あらかじめお断りしておきますが、これは実験的な「ネタ翻訳」です。余計な小細工を含まない「原文に即した訳文」をお求めのむきは、国書刊行会版『定本ラヴクラフト全集7―I』所収の福岡洋一氏訳を読まれることを強く推奨します。) (おもに作家…
わたくしは月を忌む――月をおそれる――おりふし月照はある種の見なれためでたい場景を、見なれぬ気うといものへと変えてしまうことのあるがゆえに。 時しも妖かしい夏のことであった、わたくしのさ迷う古さびた苑生に月光が降りそそいだのは、眠りをさそう群芳…